ミツロウはミツバチの巣を加熱・融解して得ることができる天然蝋です。ミツロウの歴史は古く、紀元前4200年頃のエジプトのミイラの保存に使用されていました。ミツバチは花蜜等から作られる蜂蜜を原料として腹部にある蝋腺という器官で蝋を合成します。その蝋線から分泌される蝋と花粉などを口の中で混ぜ合わせて巣を作ります。
ミツロウは、現時点で化学合成品では代替が困難な化粧品や医薬品などの幅広い用途に使用されています。また、近年天然素材が見直されるようになったことから、"ミツロウ粘土"や"ミツロウクレヨン"などの玩具や画材、家具・床材・楽器といった木工用の"ミツロウワックス"、靴など革製品の艶出し用の"ミツロウクリーム"などといった様々な日用品に使われています。
ミツロウは次の特徴があります。