パラフィンワックスの紹介

パラフィンワックスは「石油ワックス」に分類される石油を原料とした天然ワックスです。

石油の精製は原油を蒸留させ、沸点の差によってガソリン、灯油、軽油と残渣油（重油）に分けられます。この残渣油（重油）はさらに減圧蒸留すると潤滑油、アスファルトなどに分かれます。この減圧蒸留した油に含まれて留出されてくる留分を脱ろう・脱油して得られるのがパラフィンワックスです。

日本産業規格（JIS）によると、パラフィンワックスは「減圧蒸留留出油から分離精製した常温において固形のワックス」と定義されています。炭素数分布は約20～40、分子量は約300～550とされています。同様の石油由来のワックスにマイクロクリスタリンワックスがあります。

当社品の特徴

メーカー直輸入だからこその充実したフォロー

当社では、Iberceras社品（スペイン産）およびHywax社品（ドイツ産）の2社のパラフィン・マイクロクリスタリンワックスを取り扱っております。

どちらの製品も当社が一次代理店として海外メーカーより直輸入しており、高品質なワックスを随時ご提供することが可能です。

さらに現地との直接交渉だからこそ、市場の動向をいち早く把握できることも大きな強みです。

国内在庫による安定供給

当社ではお客様の需要量に合わせて国内に自社在庫を常時保有することで、安定した供給体制を整えています。また国内倉庫より全国に発送可能なため、小ロット（1BAG～）のご注文も受け付けております。

融点や形状、用途など「こんなワックスを探している」というご希望条件がございましたら当社より最適なワックスをご提案しますので、まずはご相談ください。各種サンプルのご提供も行っております。

取り扱いメーカーについて

Iberceras社（スペイン）

Iberceras社は1949年にスペインで創業した、老舗のパラフィン・マイクロクリスタリンワックスの製造会社です。戦後のスペインの経済成長におけるワックスのニーズに応え、その後はヨーロッパ全土にその販路を広げました。食品にも使用されるワックスを製造する、徹底管理された製造体制に加え、顧客の要望に応えるべく日々研究開発にも力を注いでいます。

Hywax社（ドイツ）

南アフリカの大手化学品会社のSasol社が、ドイツで製造していたパラフィン・マイクロクリスタリンワックスの事業を売却し、Hywax社となりました。Hywax社となりましたが、取り扱い品目、工場設備や製造プロセスに変更はなく、引き続き高品質のワックスを世界各地に提供しております。

取り扱いグレード

パラフィンワックス

品名	凝固点		油分	針入度	色相		製品形状
品名	℃	ﾟF	%	25℃	Visual	Saybolt	板	粒
IBERCER 6070	66-70	150-158	-	22(Max)	White	-		●
IBERCER 206	60-64	140-147	0.8(Max)	18(Max)	-	-		●
IBERCER 6060	55-60	131-140	-	18(Max)	White	-		●
HYWAX 5803	58-60		0.0-0.5	15-19		29-30	●	●
HYWAX 5603	56-58		0.0-0.5	15-19		29-30	●
HYWAX 5403	54-56		0.0-0.5	16-20		29-30	●
HYWAX 5203	52-54		0.0-0.5	16-20		28-30	●
HYWAX 5009	50-52		0.0-2.0	40-60			●
HYWAX 4610	46-49		0.0-3.0	40-80			●

マイクロクリスタリンワックス

品名	凝固点		油分	針入度	色相		製品形状
品名	℃	ﾟF	%	25℃	Visual	Saybolt	板	粒
IBERCER 2680	74-83	165-181	1.5(Max)	15-25	White		●	●
IBERCER 2616 PERLAS	72-77	162-171	1.5(Max)	18-28	White			●
HYWAX 1800	78-83	-	0.0-2.0	18-22		26-30	●	●
HYWAX 3971	70-75	-	0.0-2.0	25-33			●	●